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写真は自分の中に連れて行くツール(note転記)

あけましておめでとうございます


今年もどうぞGoodogLifeをよろしくお願いいたします。

ことごとく、視覚優位な自分を再確認する年始でした。

年末年始を実家で過ごしたのですが、毎日服用している薬を忘れていきまして。実家にも同じ薬剤があるからそれを滞在中に借りたのですが、
あの薬は何ミリのものを服用しているか。。に答えられず(笑)
答えられたのは、「緑の錠剤とピンクの錠剤」をひとつずつ。

実家にあったのはピンクの錠剤でも、何か違和感があり、調整しながら借用したのですが、自宅に戻ってわかったことは「ピンクだけど錠剤が入っている薬のシートはシルバー」ということでした。違和感がある原因はこれでしたね。ミリグラムで覚えたら良いのですが、どうしてもそれでは入ってこない。もともと、フォトグラフィックメモリーというか、視覚的な記憶力が優れているタイプだなと思ったのです。

数字で覚えなよーと言ってくる人は、正直言って苦手でして、
「へえ、そうやって覚えるんだね、面白いね」と楽しんでくれる人と一緒に居たい人です。

年末の藤井風さんを見ていて思ったこと

年末といえば、紅白歌合戦をチラ見していたのですが、藤井風さんの演出は誰もが話題にするぐらい素敵でしたね。

素敵ポイントはみなさんがお話しているし、動画撮影的な内容だと、全てをリモートで調整していたと聞いたので、私は見ながら「どれだけリハしたんだろうか」と考えていました。「何秒でアイリスどれぐらいにする」という指示書が頭に浮かんで、私ならどうやってメモするんだろう、、と、若干悩ましい気持ちになりながら見ておりました。何しろ仕事柄、失敗せず最後までやり切る方法を最優先しがちなので、気分はすっかりカメラマンでおりました。

さて、あの動画を見て、みなさんは藤井風さんと一緒にNYに居た気分になりませんでしたか?私は、とてもすごい昔に?一度しか行ったことがないNYに居た気持ちになりました。その場で、一気にその場所に連れて行ってくれる映像の力を感じておりました。私が画面との親和性が高いタイプなので、勝手に年末にNYに旅行に行くことができたわけです。

映像にその場所に連れて行かれる気持ちになっておりました。

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しかしですよ、この映像を切り取って(そのまま載せるわけにはいかず、ちょっと加工させていただきました)こう見ていたら、

あ、自宅から見える新宿のビルに夕陽が当たっているな、、と見える景色が変わりました。これは誰にも共感を求められないぐらいのパーソナルな景色でして分かり合えるのは家族だけですね。
でも確実に私は自宅にいる気分になりました。今日が終わるな。今日もいい1日だったなと勝手に仕事を終えた気分。この映像は朝の8時らしいのですが、我が家から見える新宿は東側にあり、夕陽が当たる時間帯のことを思い出したので、私の中では16時半ごろ。

写真は、自分の記憶の中にある何かを呼び起こすツール

写真は、自分の記憶の中にある何かを呼び起こすツールだと思っています。だからこの朝日は、私の中では夕陽に変換され、自宅に帰りたくなる。
自分の中の記憶の中に連れて行かれていた、というのが、写真にしかないであろう「特徴」だと思います。

ワンコの動画を残すのは

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私も、去年から可愛いワンコたちの動画を残す試みをしています。
もちろん、動画じゃないと、その子の癖や声や気配が残せませんので、この仕事はずーっと続けて行くつもりです。でもあくまでも、どうしても、その飼い主さんだけのパーソナルな記録以外のことをする気持ちにはならないのです(店舗などのプロモーションは喜んで行いますが)

一緒にその場に連れていきたいのは、飼い主さんです。
うちの子がいなくなってしまった時に、本当に一緒に過ごしたいのは飼い主さんだからだろうなと思っています。

逆に、写真の場合は、どんなにパーソナルな写真でも他の方に見ていただいたら一瞬にしてその見ている方のパーソナルな部分に届いて、その人がその人の中で旅をしてくれると思うんです。

そんな気持ちで、今年もみなさまの心の中を少しだけ掘り起こすことができる写真も残して行けたらと思います。